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刀
備中国井原住拾助国重作 天正十二年八月吉日
商品番号 :B-021-S-057
室町後期 備中 保存刀剣 白鞘(深山鞘書)
2,400,000円
刃長:71.7 cm 反り:2.2 cm 重ね:0.68 cm
- 体配
- 本造、庵棟、中心は生で孔は一つ、鑢目は切り。
- 地肌
- 小板目に杢目まじりよく詰み、所々柾目ごころになる。
- 刃文
- 小沸出来の広直刃が僅かに湾れる。匂口は締まりごころで移りが鮮明に出る。刃中沸づき、沈みごころに短い葉・小足が働き、一部砂流しがかかる。
- 鋩子
- 表は掃きかけて、裏はわずかに湾れて小丸に短く返る。
- 備考
- 体配は腰反りというより中間反りに近く、見た目に元先の差も感じられ鎌倉期の古刀を思わせる刀姿です。重ねも全体的に薄く(利刀造)、太刀の様な優雅さを持っています。本作は刀銘ですが、中心も僅かに反っている造りからも、最初は太刀を念頭に作刀したのではと思われます。銘にある井原は備中国荏原このことで、拾助国重は古水田一門の刀工です。この頃備前の刀工が俗名入りで優作を鍛えていますが、備中でも同じように俗名入りを造っていた様です。この一振り、国重の俗名入りからみて相応の自信作でしょう。
